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INDUSTRY COLUMN

業界向けコラム

2019.10.04

ヘルスケア

多くの人が経験している! 医療現場における「ポリファーマシー」とは


近年、ポリファーマシーによるリスクに注目が集まっています。
 
ポリファーマシーというのは「Poly(多くの)」と「Pharmacy(薬)」という言葉を足した造語で、多剤服用または多剤併用とも呼ばれます。
 
不要に多くの薬を処方されるポリファーマシーはなぜ起こるのでしょうか?そしてポリファーマシーによる弊害を防ぐためにはどのような対策が必要となるのでしょうか?
 
ここではポリファーマシーとはどういったことなのか、また臨床現場におけるポリファーマシーの現状について解説いたします。

医療現場におけるポリファーマシーとは

薬を服用するときには適切な量を守ることがとても大切です。適量よりも多くの薬を服用すると、副作用や意図しない症状が起きる可能性も考えられます。
 
たくさんの薬を処方されたために、1回1錠飲むべきところを2錠飲んでしまった、1日2回服用の薬を1日3回飲んでしまったなどの飲み間違いが起きるケースは多いもの。また、いくつかの診療科にかかったために複数の薬が処方され、薬物の相互作用によってポリファーマシーにつながるといったケースも少なくありません。

ポリファーマシーと処方カスケードについて

高齢者になるほど病気のリスクも高まるため、処方される薬の種類も増えやすくなります。
 
厚生労働省の調査では、75歳以上の高齢者の4人に1人は、7種類以上の薬を処方されていることが分かっています。一般的には、高齢者に処方される薬が6種類以上になると、ポリファーマシーによるリスクが高まるとされています。
 
ときには薬剤の副作用や意図しない症状を治療するために別の薬が処方され、その薬がさらに副作用を引き起こすという連鎖が起きることもあります。
 
こういった悪循環のことを処方カスケードと呼びます。

ポリファーマシーを防ぐための働きかけとは

医療機関では不要な漫然処方や同種同効薬の重複処方を防ぐ対策を講じることが肝心です。
 
近年では、ポリファーマシーを防ぐために薬剤師が積極的に働きかける例も増えています。病院で老年科を専門的に担当する薬剤師を設置する、お薬手帳などを活用し処方薬の一元管理を目指すといった対策は必要不可欠といえるでしょう。
 
さまざまな症状に悩む患者は、薬を減らすことに対して不安を覚えることもあります。スムーズに減薬を進めていくためには、医師や薬剤師が症状や薬の効果について詳しく説明し、生活習慣に関する指導をおこなうといった方法で患者に寄り添うことが大切です。
 

ポリファーマシーとは、過剰に薬を処方されるために起こるリスクのことを指します。
 
現代は超高齢化社会を迎えており、臨床現場におけるポリファーマシーのリスクも高まっています。ポリファーマシーを防ぐためには、患者側がかかりつけの医療機関や薬局、薬剤師に服薬状況をきちんと知らせる、医療機関や薬剤師側は過剰処方を避けて適切な処方や減薬を積極的におこなうといった相互の対処が肝心といえるでしょう。

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