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INDUSTRY COLUMN

業界向けコラム

2019.08.30

食品・飲料

アルコールが乳がんリスクを高める? アルコールとがんの関係性


2019年6月17日、「BMJ Open」オンラインに、「アルコールが乳がんのリスクを高めることを理解している女性が少ない」という調査結果が発表されました。
 
日々の生活の中でアルコールを適量摂取することは健康に良いという話は聞きますが、当然、過剰な摂取は体に悪影響を及ぼします。しかし、乳がんのリスクを高めるという具体的な影響について認識している人は少ないかもしれません。
 
今回は、その調査の概要と、アルコールとがんの関係性についてご紹介します。

調査の概要

この調査は、「アルコールが乳がんの要因になるという知識が、乳房スクリーニングと対症療法診療所で教えることができる」という考えのもとで行われました。
 
英国国民保健サービス(NHS)、乳房スクリーニングプログラム(NHSBSP)、マンモグラム、乳房診療所、そしてそこで働く医療関係者(女性205人:NHSBSP参加者102人、診療所受診者など103人)、またNHSのスタッフ33人を対象とし、アルコールと乳がんの関連性について尋ねたところ、医療関係者205人中40人(19.5%)が、アルコールが乳がんの要因になることを認識しているという結果が出ました。
 
NHSのスタッフも33人中16人(48.5%)が同様の回答をしており、半数以上の女性がアルコールが乳がんの要因になるという認識をしていなかったという結果になりました。
 
また、参加者全体の66.5%が習慣的に飲酒しており、55.6%の参加者が市販のアルコール飲料に含まれているアルコール量を把握していませんでした。アルコールと乳がんの関連性についての認識が低いことを表す結果になったと言えるでしょう。

アルコールとがんの関係性

アルコールには心臓病のリスクを軽減させる可能性があると示唆した試験結果があります。しかしそれは、あくまで少量のアルコールをとった場合です。過剰に摂取することには、さまざまな病気を引き起こすリスクがあるとされています。
 
その中の代表例が「がん」です。アルコールを多く摂取することで、前述の乳がんや、大腸がんといった7種のがんが発症しやすくなるといいます。乳がん以外のリスクを高めますので、女性だけではなく、男性もアルコールのとり過ぎに気を付ける必要があります。
 
アルコールそのものにリスクが含まれているので、ワイン、ビール、ウイスキー、日本酒など、お酒の種類は関係ありません。がんのリスクを高めるためには、アルコールそのものの摂取量を減らすことが大切です。
 
アルコールががんを引き起こす直接的な要因については明らかになっていません。一説では、体内でアルコールが分解されたときに発生するアセトアルデヒドが原因であるとされています。
 
アセトアルデヒドは有害物質で、基本的にはアセトアルデヒド脱水素酵素によってアンモニア(人体に無害)に分解されますが、脱水素酵素が少なかったり、過剰にアルコールを摂取したりすると分解することができません。その結果、体内に残ったアセトアルデヒドが細胞内部のDNAを壊し、がんを引き起こすと考えられているのです。
 
アルコールが乳がんリスクを高める? アルコールとがんの関係性
ほかにも、アルコールがホルモン値を高めてがん細胞の増殖を促す、アルコールによって口腔内や咽喉内が発がん性物質を吸収しやすくなるなどが、アルコールががんを引き起こす主な原因として考えられています。
 
アルコールの摂取量は自分でコントロールできるものです。日々の飲酒量をしっかり抑制して、がんのリスクを減らしていくようにしましょう。

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