2019.05.17
化粧品
デュタステリドのほうがより有効性が高い? AGAの治療薬について
AGA(男性型脱毛症)の治療薬にはさまざまな種類がありますが、その中でも多く処方されるのがデュタステリドとフィナステリドです。
近年の研究によって、フィナステリドよりもデュタステリドのほうがAGAへの有効性が高いことが分かってきました。AGA治療を効率的に進めていくためにも、より効果のある薬を服用したいものです。
そこでこの記事では、AGAの改善効果があるデュタステリドやフィナステリドの詳しい効能についてご紹介いたします。
AGA改善効果が期待できる成分とは?
Clinical Interventions in Agingオンラインは2019年2月、AGA治療におけるデュタステリドとフィナステリドの有効性や安全性に関する研究結果を発表しました。
具体的には対象者576人に対して調査した3つの論文について、毛髪数の変化や頭髪全体の評価などを比較したのです。その結果、フィナステリドに比べてデュタステリドのほうがより優れた治療効果をもたらすということが分かりました。
AGA治療薬には性欲減退や勃起不全といった性機能障害の副作用が見られることがあります。これに関してはデュタステリドとフィナステリドに有意差は無かったそうです。
AGA治療薬の種類1:プロペシア
プロペシアは、有効成分にフィナステリドを含むAGA治療薬で、多くの男性に処方されています。
AGAを引き起こす原因となるのはジヒドロテストステロン(DHT)と呼ばれる男性ホルモンです。プロペシアはこのジヒドロテストステロンを生み出す5αリダクターゼの働きを抑制する効果を持っています。
2015年以降、日本国内では「フィナステリド錠」としてプロペシアのジェネリック医薬品の販売が始まっています。
AGA治療薬の種類2:ザガーロ
ザガーロは2015年にAGA治療薬として認証を受け、2016年より販売が始まった新しい薬です。ザガーロはプロペシアとよく似ていますが、有効成分としてデュタステリドが含まれており、AGA治療により効果があると注目されています。
AGA治療のためには、5アルファリダクターゼのⅠ型とⅡ型の双方を抑制する必要があります。近年の研究により、フィナステリドはⅡ型のみを抑制し、デュタステリドはⅠ型とⅡ型の両方を抑制できることが分かってきました。
これまでプロペシアを服用してAGA改善効果を得られなかった人でも、ザガーロの服用によって改善が見られる可能性は高いといえるでしょう。
AGA治療薬の種類3:フィンペシア、エフペシア
フィンペシアとエフペシアは、フィナステリドを主成分としてインドで開発された薬剤です。その効能はプロペシアとあまり変わりません。
AGA治療薬の種類:フィナロ
フィナロもフィナステリドを主成分としたAGA治療薬です。日本では現在処方されていませんが、個人輸入で入手可能です。他のAGA治療薬に比べて安価なため、経済的な理由でフィナロを使う方もいます。
AGA治療のために処方される薬剤にはさまざまな種類があり、使われている成分や効能も異なります。近年の研究によってフィナステリドよりもデュタステリドのほうがより優れた治療効果をもたらすことが分かってきました。
フィナステリド系の薬剤で効果が得られなかったという人は、デュタステリドの入ったAGA治療薬を試してみてはいかがでしょうか。