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INDUSTRY COLUMN

業界向けコラム

2019.05.10

化粧品

欧米でビーガン化粧品の市場が活発化! 開発分野の今後の見通しは?


欧米を中心に、動物由来の成分が含まれていないビーガン化粧品の需要が高まっています。アメリカでは既にビーガンフレンドリーな化粧品が発売されており、今後も市場規模はどんどん拡大していくと考えられます。
 
今回は、ビーガン化粧品開発の現状や見通し、またビーガン化粧品を研究開発する際のポイントについて、チェックしていきましょう。

ビーガン化粧品の市場が活発化している

ビーガン化粧品の市場は年々拡大しています。グローバル市場調査会社グランドビューリサーチによると、2025年には208億ドルに達する見通しで、2018年から2025年の間にビーガン化粧品の市場は年平均で6.3%成長するとみられます。
 
アメリカの場合、2025年のビーガン化粧品の売り上げは31億円を越えるという見方もあり、今後さらなる関心が高まっていくことでしょう。
 
欧米では既に、開発段階で動物実験をした化粧品の販売が禁止される方向に進んでおり、ますます自然派化粧品への人気が集まることが予測されます。

ビーガン化粧品の売り上げも年々伸びている

アメリカのライフスタイル美容開発会社「Raw Sugar Living」は、ビーガン向けのパーソナルケア製品の販売を開始しました。
 
ハンドウォッシュは約5ドル、ボディウォッシュは約7ドルと手頃な価格帯が人気で、大手小売店との契約によって流通規模の拡大を図っており、今後売り上げも伸びると予測されています。

ビーガンフレンドリーな製品の特徴

厳格なビーガンは、菜食主義の食事をするのはもちろんのこと、衣類や日用品であっても動物性のものを避けて生活しています。たとえば革製品は身につけませんし、豚毛のブラシなどを使うこともないのです。
 
これと同じように、ビーガンは動物由来成分が入ったものや動物実験を行った化粧品を使いません。また、インドで作られるアイテムにも、宗教上の理由で動物由来の原料を使わないものが増えています。
 
アメリカでは、動物由来の成分を含まず動物実験もしていないビーガンフレンドリーの製品には、葉っぱのようなロゴマークを付けて区別を図っています。

ビーガン向け製品を開発するときのポイント

ビーガン化粧品を作るときに使うべきでない成分は意外と多いので気をつけましょう。
 
カイガラムシが分泌する被覆物を精製したシュラックや、アイザメの肝油を精製したスクワランと呼ばれるオイルは、動物由来の成分といえます。また、羊の毛の分泌物であるラノリン、牛乳から得られるリンタンパクの一種であるカゼインなども使えません。
 
日本の化粧品に多く使われているコラーゲンやエラスチン、ケラチンや蜜蝋なども動物由来の成分なので、ビーガン化粧品には使われません。
 

 
ビーガン向けの化粧品を作るときには、動物由来の成分を徹底して排除する必要があります。動物由来の成分を使わないことは、動物を守り環境に配慮することにもつながります。
 
今後ビーガン化粧品の市場が拡大していくことを踏まえると、ビーガンフレンドリーな製品の開発に着手することが企業の発展につながる可能性は高いといえるでしょう。


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