2019.04.26
ヘルスケア
内臓脂肪を落とすのならトレーニングが有効! どんな運動をすべき?
内臓脂肪の消費にはトレーニングが有効であることが、テキサス大学サウスウエスタンメディカルセンターの研究により明らかになりました。内臓脂肪が蓄積した場合には食事制限をしたり投薬治療をしたりする方法も考えられますが、運動がより有効とされるのは何故なのでしょうか?
この記事では、内臓脂肪の消費のために運動が有効な理由と、内臓脂肪を落とすためのトレーニング方法をご紹介いたします。
内臓脂肪の燃焼には運動が効果的?
テキサス大学サウスウエスタンメディカルセンターは、研究対象者3602人を無作為的にグループ分けし、半年にわたってそれぞれ運動と投薬を行いました。その結果をCTやMRIによって評価したところ、体重の減少率は運動のほうがより大きかったのだといいます。
研究者は「運動によって内臓脂肪を溶かすことができる」とし、肥満を解消するための最も効果的な方法が運動であるという結果を報告しました。
内臓脂肪を燃焼させるトレーニング方法
内臓脂肪というのは内臓の周囲につく脂肪のことで、増えるとお腹がぽっこりと膨らんで見えるのが特徴です。内臓脂肪が増える主な原因は脂質の多い食事にあり、これを減らすためには内臓脂肪を燃焼させるトレーニングが必要とされます。
ここからは、内臓脂肪を燃やす効率的なトレーニング方法について解説していきます。
1. ウォーキング、ランニング
内臓脂肪を効率的に燃焼させるのなら、ウォーキングやランニングの習慣をつけるのがおすすめです。ウォーキングやランニングは有酸素運動なので、脂肪の燃焼率もアップしやすくなります。
ランニングをするのが大変という方は、ゆっくりとしたスピードで走るスロージョギングをするとよいでしょう。
2. ドローイン
お腹をへこませて内臓脂肪を燃焼させるドローインのエクササイズも取り入れてみましょう。
あお向けに寝て膝を立て、手のひらを床につけた状態でお腹をゆっくりとへこませ、ゆっくりと元に戻していきます。腹式呼吸をイメージしながらお腹に力を入れてへこませることで、内臓脂肪を効率的に燃焼させることができます。
3. 踏み台昇降運動
専用の台を用意するか階段の1段目などを利用し、踏み台昇降運動をしましょう。呼吸を止めないよう意識しながら段の上り下りを繰り返すだけなので簡単です。
室内で音楽を聞いたり会話をしたりしながら続けられるので、ぜひ毎日のトレーニングとして取り入れてみましょう。
4. スクワット
足を肩幅より広めに開いた状態で、両手を前に出して腰を落とします。
両方の手を前から後ろに移動させながら腰を落とし、また立ち上がるというスクワットの運動を繰り返していきましょう。勢いをつけて立ち上がるのではなく、グッと体に力を入れてトレーニングするのがポイントです。
内臓脂肪を減らすためには、単に食事制限で体重を減らすのではなく、内臓脂肪自体を燃焼させ筋肉を増やしていくことが有効です。
内臓脂肪の蓄積に悩んでいるときには、毎日の生活に適度な運動を取り入れ、効率的に内臓脂肪を減らしていくよう心がけましょう。