一般的なカロリー制限と同等の効果がある！　5：2ダイエットについて

無理なく始められるダイエット法として注目されている「5：2ダイエット」。プチ断食としても知られるこのダイエット法が、2018年11月23日に「The American Journal of Clinical Nutrition」に掲載された研究結果で、一般的なカロリー制限と同等の効果があると示唆されました。

食事制限しなくてはいけない日数が一般的なカロリー制限に比べて短いのにも関わらず、一般的なカロリー制限と同等の効果がある5：2ダイエットとはどのようなものなのでしょうか。￥

ここでは、5：2ダイエットの概要や、その効果についてご紹介します。

5：2ダイエットとは

5：2ダイエットとは、「週2日だけカロリー制限をして、残りの5日は好きなように食べる」という方法で行うダイエットのことです。

一般的なカロリー制限によるダイエットは、日々の食事のカロリーを制限することになりますので、ハードルがかなり高くなり、どうしても長続きしない人が多くなってしまいます。しかし5：2ダイエットは、1週間のうちの2日間だけのカロリー制限になりますので、より気軽に始められて、途中で挫折してしまう可能性も低いと言われています。

2012年頃にイギリスのセレブの間で流行し、急激なダイエット効果はないものの気軽に始められて長く続けられるということから日本に上陸し、人気になったダイエット法です。

やり方も単純で、カロリー制限をする2日間は、1日当たりの総摂取カロリー量を男性は600kcal、女性は500kcal以内に留めるだけ。残りの5日間は好きなものを好きなだけ食べても問題ありません（ただし極端な暴飲暴食はNG）。長期的に食生活を改善することになりますので、急激な効果はないものの健康的に痩せられて、リバウンドの可能性が低いということで知られています。

一般的なカロリー制限と同等の効果がある

2018年11月23日に「The American Journal of Clinical Nutrition」に掲載された実験結果で、一般的なカロリー制限（継続的カロリー制限）と、5：2ダイエット（間欠的カロリー制限）で得られる効果に、大きな差がないことが示唆されました。

継続的カロリー制限と間欠的カロリー制限を行った2つのグループの実験対象者の慢性疾患と肥満に関与する脂肪組織中の遺伝子発現を比較検討した結果、両者に体重減少の割合の差がほとんど見らないことが明らかになったのです。

継続的なカロリー制限にはストレスが多く、長期的に行いにくいという難点があることに鑑みると、5：2ダイエットの優位性がうかがえる結果になったと言えるでしょう。