2020.03.13
その他
キャリアアップ助成金の正社員化コースとは? 条件面をチェック!
企業や事業所が非正規雇用の労働者を正社員にするときには、キャリアアップ助成金(正社員化コース)の支給を受けられることがあります。
キャリアアップ助成金の制度は、雇用の安定を促進するための制度です。この助成によって企業の成長や人材確保、従業員のモチベーション向上など、さまざまなメリットが期待できます。
ここでは、キャリアアップ助成金の正社員コースについて、その概要や支給条件を詳しく解説いたします。
キャリアアップ助成金の目的は「雇用の安定」
厚生労働省「非正規雇用の現状と課題」の調査によると、正社員として働きたいけれど現状非正規社員として働いている「不本意非正規労働者」は273万人、労働者全体の14.3%にのぼります。
特に、若い世代である25歳から34歳における不本意非正規労働者の割合は22.4%とかなり多いもの。多くの人が「正社員として働きたい」と考えつつも、それが実現できないのが現状といえます。
こういった現状を踏まえ、2013年に誕生したのがキャリアアップ助成金の制度です。その中の1つである正社員化コースというのは、雇用の安定化を目的として創設されました。
キャリアアップ助成金の概要をチェックしよう
キャリアアップ助成金(正社員化コース)というのは、有期雇用労働者または無期雇用労働者を正社員にした場合に支払われる助成金です。
キャリアアップ助成金(正社員化コース)の対象となるのは、6ヶ月以上雇用されている有期契約労働者または無期雇用労働者です。助成金の支給をする場合には、該当者を正社員に転換する前に書類を提出する必要があります。
キャリアアップ助成金の具体的な条件について
キャリアアップ助成金の受給条件は、雇用保険が適用されている事業所の事業主であることです。さらに、事業所にキャリアップ管理者を配置し、対象労働者に対してキャリアアップ計画を作成して管轄労働局長の認定を受ける必要があります。
キャリアアップ管理者に特別な資格等はありませんが、助成金の使用には条件があるため、キャリアップに関する知識や経験をもつ人が担当するのが望ましいでしょう。
たとえば、有期契約労働者から正社員になった場合には1人あたり57万円の助成が、さらに生産性の向上が認められる場合には72万円の助成が受けられます。1事業所あたり1年で20人まで申請できるため、条件によっては1000万円以上の助成が受けられることもあります。
キャリアアップ助成金(正社員化コース)は、非正規労働者のキャリアアップを促すための制度です。この制度によって労働者は雇用の条件がよくなり、企業には助成金が支給されるため、双方が大きな恩恵を受けられることになります。
優秀な人材を正社員として確保して企業の成長を促すためにも、ぜひキャリアアップ助成金の制度を上手に活用してみましょう。
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