2024.07.25
採用
ワークライフインテグレーションとは?注目の背景やメリット・デメリットを解説
厚生労働省による調査では、入社3年以内に離職する大卒の新入社員は約3割にものぼるといいます。
そんななか、若手社員の定着率アップの対策として注目が集まっているのが「ワークライフインテグレーション」。
ワークライフインテグレーションは、日本ではまだあまり知られていませんが、今後、働き方改革を進める企業ならチェックしておきたい考え方です。
そこで今回は、ワークライフインテグレーションの概要と注目される背景、そしてメリット・デメリットについて解説いたします。
ワークライフインテグレーションとは
ワークライフインテグレーション(Work-Life Integration)とは、仕事とプライベートを統合(インテグレーション)することを意味しています。
人生の構成要素として、仕事とプライベートとを統合的に捉え、両方とも充実させることで相乗的に人生を豊かにしていく考え方で、従業員の仕事とプライベートの両方の充実を促進させることを目指しています。
ワークライフインテグレーションの考え方を取り入れるためには、「フレックスタイム制」や「裁量労働制」のほか、「テレワーク」や「ワーケーション」といったフレキシブルな勤務形態の整備が必要となります。また、「リエントリー制」などといった、子育てで一旦離職した社員が再度仕事に戻りやすい制度などの整備も、重要視されています。
ワークライフインテグレーションが注目される背景
ワークバランスインテグレーションが注目される背景としては、まず「労働人口の減少」が挙げられます。近年の少子高齢化によって労働人口が減少し続け、多くの企業では人材確保のための対策を重視しています。
また、2019年の厚生労働省による働き方改革法案の発令により、多くの企業で働き方への見直しが進んだことも背景となっています。人々の働き方への意識も変化し、仕事とプライベートとのバランスへの意識の高まりを見せています。
ワークライフインテグレーションのメリット
・働き方の選択肢が増え、仕事とプライベートの両立が可能となる
ワークライフインテグレーションの大きなメリットは、働き方の選択肢が増えることです。育児、介護、セカンドキャリアなど、さまざまな事情に合わせた働き方が可能となり、どちらかを犠牲にすることなく、自分の暮らしに合った働き方を選択し、両立させることができるようになります。
・人材確保による生産性の向上
プライベートの事情により企業への勤務を諦めざるを得なかった人材も、ワークライフインテグレーションの推進によって採用が可能となります。
企業にとっては人材の確保が行いやすくなるだけでなく、画一的でないさまざまな人材を集めることができ、企業全体の生産性向上も期待できるでしょう。
・従業員のモチベーションアップ
従業員は自分のライフスタイルに合わせた働き方が実現できることから、仕事へのモチベーションを維持しやすくなります。また、ワークライフインテグレーションの考え方は、従業員を大切に扱おうとする企業の姿勢が映し出されるため、従業員のモチベーションアップにもつながるでしょう。
ワークライフインテグレーションのデメリット
ワークライフインテグレーションは、マネジメント管理が難しく工夫が必要だという点がデメリットとして挙げられます。
すでに一部普及が進んでいる「フレックスタイム制」や「テレワーク」では、従業員の勤怠管理や進捗管理、人事評価などが難しいといった課題が浮き彫りになっています。
ワークライフインテグレーションの概要や、メリット・デメリットなどについてご紹介いたしました。
今後、人材不足が進むにつれて、ワークライフバランスからワークライフインテグレーションへと考え方をシフトしていくことが、企業に求められていくでしょう。
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