2024.05.10
採用
新卒の通年採用とは? 導入のポイントや企業事例を紹介
新卒学生の採用が難しくなってきているなか、「通年採用」を導入する企業が急激に増えています。
この記事では、新卒採用における「通年採用」とはどのようなものか、一括採用との違いや通年採用を導入する際のポイントや注意点などについて解説いたします。通年採用を導入している企業例も紹介するので、参考にしてみてください。
新卒の通年採用とは? 一括採用との違い
新卒の通年採用とは、企業が1年を通じて新卒の採用活動を実施することです。
大学が、留学生や帰国子女を受け入れるために秋入学制度を導入した影響を受け、企業においても新卒の受け入れ時期を限定せず、いつでも受け入れる体制を整えるようになりました。
従来の「一括採用」では、3月にエントリーが開始され、6月に面接が解禁されるというスケジュールで採用活動を行ってきました。一括採用では、一定期間に集中して行うことから、採用活動や新入社員の教育において効率的に行えるといったメリットがあります。
それに対して、「通年採用」では、年間を通して採用をおこなうことから、一括採用の期間に就職活動が間に合わない留学生や、既卒者を採用できるといったメリットがあります。新卒学生の採用が困難化しているなかで、優れた人材を確保するために広まっている採用方法だと言えるでしょう。
年間を通して採用を行う通年採用では、内定辞退が起きても人材を補完しやすくなり、また、慎重に学生を選べるようになるというメリットもあります。
通年採用の導入ポイント
通年採用をする際は、「ダイレクトリクルーティングサービス」を活用することで、効率的に行うことができます。
従来の一括採用がまだ主流となっている現在、就職活動を一斉に始める学生が多いことから、求人サイトで新卒学生を通年募集してもタイミングよく集まらないこともあります。
ダイレクトリクルーティングは、登録学生数が国内最大規模となっており、早い時期から就職活動を行う優秀な学生に地方学生にも出会えるサービスなので、通年採用を導入する際は活用されるとよいでしょう。
通年採用の企業事例
大企業では通年採用を導入する事例が増えています。
なかでも、「LINEヤフー株式会社」では2016年10月より新卒の一括採用を廃止し、新卒、既卒、第二新卒の分け隔てなく、30歳以下の方が応募できる「ポテンシャル採用」を行っています。
それによって、留学生経験者や博士号取得者などを含めて多様な人材を採用する狙いです。
また、ユニクロやジーユーを展開する「ファーストリテイリンググループ」においても、新卒採用か中途採用関わらず、また国籍も問わないオープンな採用方法にて、年間通して応募が出来る体制を整え、応募者が自由にそして主体的に応募できるようにしています。
通年採用を取り入れることで、時期に拘らない優秀な人材を獲得できる可能性が広がる一方で、一括採用が開始される時期に採用活動に力を抜いてしまうと、採用競合に負けてしまうため注意が必要です。
滑り止め企業という位置づけにならないよう、一括採用時期における採用活動への工夫も継続するようにしましょう。
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