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INDUSTRY COLUMN

業界向けコラム

2018.10.31

製薬

セルフメディケーションとはどのようなもの?


どの時代でも健康は永遠のテーマですが、最近よく耳にする言葉のひとつに「セルフメディケーション」というものがあります。
 
セルフメディケーションとは、世界保健機構(WHO)によると「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調であれば自分で手当てするということ」と定義されています。
 
ここではセルフメディケーションの具体的な内容やメリットについて紹介します。

セルフメディケーションの概要とは? 

健康を意識して免疫力を高める生活をしたり、定期的に健康診断を受けたりして、自身の健康を適切に管理することに努めます。
 
例えば季節の変わり目や仕事、家庭の状況により体調を崩してしまうことがありますが、軽いものであればビタミン剤や市販薬を利用して自分で手当てをするという方も多いのではないでしょうか。
 
この「自分で手当する」という部分がセルフメディケーションです。高齢化社会や生活習慣病による医療費の増加もあり、少しずつ広まってきています。

セルフメディケーションを行う際のポイント 

常にバランスの良い食生活や運動をして、免疫力アップに努めることが一番です。また、十分な睡眠時間を確保して飲酒、喫煙はほどほどにし、定期的に健康診断や検診を受けることも大切です。体調を崩してしまったら、軽度であれば市販薬を利用して自分で手当てをしましょう。
 
そのためにも日頃から病気や薬品についての知識を身につけておくことが重要です。お薬手帳でこれまで飲んだお薬を把握したり、かかりつけの薬局や薬剤師を決めたりしておくのもいいですね。
 
ただし、わからない時の自己判断は危険ですので、薬剤師にアドバイスを求めるなどして、適切に利用しましょう。
 

セルフメディケーションを行うメリット

メリットとしてまず、日頃から健康に気を遣う習慣が身につくことがあげられます。それにより体調が良くなれば、健康への意識もより深まり、モチベーションも上がるでしょう。
 
そして、ビタミン剤や市販薬などを使うことで、医薬品の知識も身につきます。これまで軽い体調不良でも受診していたところを、自己管理と自分の手当てで通院が減れば、その分の手間や時間も省かれ、国民医療費の増加も防げることも大きいメリットです。
 
さらに平成29年からセルフメディケーション税制で所得控除が可能になりました。詳しくは次にご紹介します。

セルフメディケーション税制について

平成29年1月より、セルフメディケーション税制が始まりました。
 
年間の医療費が10万円を超えたら、その分だけ税金が還付、減額される医療費控除ですが、あまり通院の機会がない場合はこの制度を利用する機会も少ないですよね。
 
軽度の体調不良でOTC医薬品をよく利用するのであれば、一定の条件を満たした場合に税金が還付、減額される制度がセルフメディケーション税制です。これは、市販薬のうち医療用から転用された特定成分が含まれる医薬品を、年間1万2000円以上購入した場合に適用されます。
 
医療費控除とは併用できなかったり、適切に健診などを受けている人が対象となったりするなどいくつか条件はありますが、可能であればこの新制度を活用しながら健康な生活を心がけたいものですね。


平均寿命も延びて豊かになった現代社会ですが、生活習慣病の増加や医療費の増大が問題になっています。
 
今までの生活習慣を少し変えて健康について見直し、自分の健康を自分で守ってみませんか。少しの心がけで体調も良くなり税制上のメリットもありますので、嬉しいことだらけです。
 
注目のこのセルフメディケーションをぜひ取り入れてみてくださいね。


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