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HR COLUMN

人事向けコラム

2023.04.07

その他

抜擢人事とはどんな制度? 必要性やメリット、デメリットを解説


企業の人事評価制度において、従来の「年功序列」に代わって注目を集めている「抜擢人事」。
 
抜擢人事とは、能力のある社員を適材適所で起用しようとした、スキルや業績などの成果を重視したものですが、メリットもあればデメリットもあります。
 
そこで今回は、抜擢人事のメリット・デメリットのほか、必要性や成功させるポイントまでを解説します。

抜擢人事とは?

抜擢人事とは、従来の年齢や勤続年数などによって役職や報酬などが上がる「年功序列」とは異なり、年齢や性別・勤続年数に関わらず実力やスキルを重視して、評価や昇給・昇格がされる人事制度です。
 
抜擢人事では、若くて社歴が浅くても、実力があれば高待遇で重要なポジションに就くことができます。

抜擢人事導入の背景と必要性

抜擢人事導入の背景には、少子高齢化が進み中高年齢層の人数の増加が挙げられます。
 
もともと高度経済成長期において導入された年功序列制は日本特有のものですが、中高年齢層の社員が増えるに従って、人件費が増大し経営に大きな負担としてのしかっかってくるようになりました。
 
今後の労働人口減少に伴い、若手の育成や中途採用の活性化のためにも、年齢や社歴に関わらず優秀な人材を評価することが必要となってきました。また、ビジネスシーンのグローバル化により、能力のある人材を適所に配置がビジネスで有利だという考え方への変化もあり、抜擢人事の必要性は高まっています。

抜擢人事のメリット・デメリット

【抜擢人事のメリット】

・若手社員、中途採用人材のモチベーションアップ

抜擢人事では、年齢や社歴に関わらず昇給・昇格のチャンスが生まれるため、若手社員や中途採用人材のモチベーションアップや、新たなリーダーの発掘にも繋がるでしょう。

・組織の活性化

スキルを伴わなくても社歴や年齢などを重視して配置されていた年功序列による人事配置を改め、能力に応じた人事配置によって優秀な上司が配置されれば、その元で働く部下を有効に活かすことができるようになります。実力重視での人事配置は、組織やチームの活性化や強化にも繋がります。

【抜擢人事のデメリット】

・従来の制度を支持する人からの反発

従来の年功序列に従って長年企業に貢献してきた人のなかには、年功序列を突然廃止することで、ポストを若い人に奪われる可能性があります。

・評価基準への不満の可能性

抜擢人事の場合、スキルや実績に関する選考評価基準に不明確な部分があったり、不平等だと感じられたりする場合は、抜擢されなかった社員から不満が起こります。

・抜擢される人が孤立する可能性

抜擢人事では、社歴が浅く社内での人脈が充分に築けていない人が重要なポジションに配置される可能性があります。場合によっては、リーダーとしてのポテンシャルが乏しい、他部署との調整などをうまく行えない、などという問題も発生するかもしれません。

抜擢人事の成功のポイント

・段階的に導入する

企業の存続が長く母体が大きいほど、評価制度の突然の変更への社員からの反発は大きいものです。トップダウンで進めず、周囲の理解や反応を見ながら、すこしずつ段階的に進めるようにしましょう。 まずは、抜擢人事が会社にどのような利益をもたらすか、というメリットを丁寧に説明するところから始めましょう。

・選考評価基準を明確に

抜擢人事における選考評価基準は、できるだけすべての社員に平等な機会が与えられるように充分に検討し、また決定した選考評価基準は必ずオープンにしましょう。

・降格者へのフォロー

抜擢人事によって降格となった今までのベテラン社員に対するフォローはしっかりと行いましょう。フォローを丁寧に行うことで、新たなリーダーがチームをまとめやすくなり、企業の業績アップに繋がります。

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