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HR COLUMN

人事向けコラム

2022.08.05

採用

「採用の歩留まり」とは? 歩留まりが低下する原因や対策を紹介


採用活動では、選考の各フェーズで「歩留まり」を測定するのが一般的です。
歩留まりを把握し指標と照らし合わせることで、採用目標数の設定や見直しがしやすくなります。
 
ここでは採用の歩留まりの概要、計算式や、採用の歩留まりが低下する原因を解説。さらに、採用の歩留まりが低下したときの対策方法についてもご紹介します。

採用の歩留まりとは? 歩留まりの低下が起こる原因

採用の歩留まり(ぶどまり)とは、「採用過程で各フェーズへと進んだ人数の割合」を指します。

【採用の歩留まりの計算式】

採用の歩留まりは「選考の通過数÷選考対象数×100」で算出できます。
たとえば自社の採用試験への「受験率」を調べるには、受験者数÷エントリー数×100で計算をすれば歩留まりがわかります。
 
採用過程における歩留まりの計算式は以下のとおりです。
以下の5項目は、新卒・中途採用ともに重要な項目となります。
 

採用フェーズ 計算式 測定する意味
受験率 受験者数÷エントリー率×100 採用のエントリー目標数を決める指標になる
面接通過率 面接通過者数÷面接試験受験者数×100 必要な面接受験者数の目的を定める指標になる
途中辞退率 途中辞退者数÷受験者数×100 新卒採用が上手くいかない場合の原因を探るために計算する場合がある
内定率 内定者数÷受験者数×100 新卒採用においてもっとも重要な指標となる
内定承諾率 内定承諾者数÷内定者数×100 高いほど「採用力」がある企業といってよい

採用の歩留まりが低下する原因とは?

新卒採用の場合、内定率の歩留まり平均は約15%といわれています。また内定辞退数は約14%、面接通過率は約29%が平均値とされています。
 
もし自社の平均よりも歩留まりが低い場合、以下のような原因が考えられるでしょう。
 

  • 内定数が増えたものの、内定出しが遅く辞退が増えた
  • 連絡や説明不足により辞退が増えた
  • 求人情報に掲載した情報と面接で大きく内容が異なり、信頼を得られなかった
  • 採用ブランディングが不十分で、学生から魅力的にうつらなかった

学生にとって多くの企業は「いろいろな会社がある中のひとつ」という扱いです。内定出しが遅かったり、連絡や説明が不足していたりすると、他の会社に採られてしまう可能性が高くなります。
 
また自社が学生にとって第一候補であったとしても、内定時~内定後の対応が悪いと辞退につながることもあるでしょう。

採用の歩留まりを改善するには? 企業がやるべき対策6つ

採用の歩留まりを改善するには、以下の対策を講じましょう。
 

  • 選考期間を可能な限りコンパクトに
  • 学生への連絡や説明はていねいにおこなう
  • 人事、面接担当官の教育をする
  • 「動機付け」により入社意欲を高める働きかけをする
  • 会社の魅力の伝え方を工夫する
  • イベント、懇親会などで学生との距離を縮める

学生からすれば、内定までに長く待たされたり連絡・説明が不足していたりすると、入社へのモチベーションが落ちてしまいます。結果として辞退につながるおそれもあるため、スピーディーな選考と連絡、ていねいな説明を徹底しましょう。
 
また、人事担当者や面接官に対し「好印象を与える言動」が取れるよう教育しておくことも重要です。学生と直接接する人物の態度が悪いと、会社のイメージが悪くなるおそれがあります。
 
そのほかには、学生に対し「動機付け」をおこなうことも重要。自社に入社することで身につくスキルや携われる仕事、キャリアステップなどをアピールしましょう。最近は「労働環境」を重視する学生も多いので、働きやすい環境をアピールすることも重要です。
 
なお、「求人内容には問題がないのになかなか応募者が集まらない」という場合は、会社の魅力の伝え方を工夫すると歩留まりが改善する場合があります。
 
採用サイトのコンテンツはもちろん、説明会の内容や面接の対応などで、会社の魅力を余すことなく伝えられるよう工夫してみましょう。これまで伝えきれていなかった自社の魅力が伝われば、「ここで働きたい」と感じる学生が増えるかもしれません。
 
そのうえで、学生との距離を縮めるイベント・懇親会を開催すれば、より興味を持ってもらいやすくなります。

採用の歩留まりを高めることが人材獲得のカギ!


 
採用の歩留まりを高められれば、優秀な人材を獲得できるチャンスが増えます。特に内定出しや連絡の遅れは、他社との競争に負けてしまう原因にもなります。自社にきてほしい人材が他社に流れてしまわぬよう、スピーディーな対応を心掛けましょう。

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