2021.11.12
採用
リファレンスチェックとは? 企業にもたらされるメリット
人事担当者にとって、採用後のミスマッチは可能な限り防ぎたいもの。近年ではミスマッチの防止や採用コストの削減のため、「リファレンスチェック」を導入する企業も増えつつあります。
そこで今回は、リファレンスチェックの概要やメリット、実施方法などをご紹介します。
リファレンスチェックとは?
リファレンスチェックとは、応募してきた人物の前職場へヒアリングをおこなって「本当の経歴・実績」「前職場での評判」などを調べることを指します。
海外や外資系企業ではポピュラーな手法で、応募者の経歴詐称が相次いでいた背景からミスマッチ防止のために普及していったという背景があるのです。近年は日本の企業でも、リファレンスチェックを導入するところが少しずつ増えています。
リファレンスチェックを行うメリット
企業がリファレンスチェックをおこなうメリットとしては、次の3つが挙げられます。
入社後のミスマッチを防げる
リファレンスチェックでは、応募書類や面接で分からない過去の経歴・実績・行動を把握できます。そのため自社が求める人材とマッチしているかをより精細に調べることができるのです。
仮にリファレンスチェックの段階で「過去に問題を起こしていた」「経歴詐称があった」などの事実が判明すれば、入社後に起こりうるトラブルや早期退職も防げるでしょう。入社後のミスマッチが防げれば、採用コストの抑制にもつながります。
より優秀な人材が採用できる
リファレンスチェックでは求職者のポジティブな情報を知る機会も多々あります。たとえば前職場において「真面目で仕事にも真摯に取り組んでいた」「新しいことを取り入れつつ、積極的に業務革新をおこなっていた」などの情報が得られれば、入社後の活躍も期待できるのではないでしょうか?
書類選考や面接だけでは知りえなかった優秀な一面が分かるのは、リファレンスチェックの大きなメリットだといえるでしょう。
人材のマネジメントにも活用できる
リファレンスチェックで求職者の細かなスキルや経歴、強み・弱みなどを収集すれば、入社後の配属決定にも役立てることができます。またリファレンスチェックの結果は、「求職者の強みを生かし弱みを補強する」というふうに教育の過程にも活かせるでしょう。
リファレンスチェックの方法は?
リファレンスチェックには、求職者にリファレンス先(前職場)を紹介してもらう方法と、採用側がリファレンス先を探す方法があります。
前者の場合は前職場の上司や同僚、部下などを紹介してもらい、その人物からヒアリングをおこないます。後者の場合は、採用側企業もしくは調査会社に依頼して求職者の前職場にアプローチをするという手順です。
採用側がリファレンス先を探す方法の場合、紹介してもらう方法よりもコスト・時間がかかります。また、調査会社に依頼をするとなれば、その費用も必要です。
いずれの場合も勝手にリファレンスチェックをおこなうと個人情報保護法に抵触するおそれがあるため、必ず求職者本人に確認をしてから実施しましょう。
リファレンスチェックで確認すべき項目
・職務経歴書、履歴書の情報(職歴や業務内容、実績など)に相違がないか
・周りからの評価や素行、評価などがどのような人物であったか
・休職や懲戒処分などの事実の有無
リファレンスチェックは第三者の視点をヒアリングすることで、書面や面接では分かりにくい情報を得るのが目的です。ウソ偽りのない経歴や実績、仕事への姿勢や人となりなどを知ることで、採用のミスマッチを防ぐ効果が期待できるでしょう。
「入社後のミスマッチが多い」という企業は、リファレンスチェックの導入を検討してみてはいかがでしょうか?
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