2021.10.22
その他
「内発的動機づけ」とは? 社員のモチベーションアップを目指そう
事業成長のためには、社員のモチベーションを高く維持することが重要です。しかし実際には外から働きかけても上手くいかない場合が多いのではないでしょうか?
このような場合に重要なのが「内発的動機づけ」です。ここでは内発的動機づけの概要や、内発的動機づけを形成するポイントについて解説します。
内発的動機づけとはどのようなもの?
内発的動機づけとは、自発的な欲求により「行動したい」という意欲を持つことを指します。たとえば自分が好きな映画のシリーズが公開されたとして、「観たい」「どんなあらすじなのか知りたい」と思うのではないでしょうか。こうした興味や関心、好奇心、愛着などの理由から、行動そのものに意欲を持って取り組むことを内発的動機づけと呼んでいます。
一方、よく比較されるのが「外発的動機づけ」です。これは報酬や他人からの評価、賞罰などに影響されて活動することを指します。「楽しいから本を読む」のが内発的動機づけとすれば、「資格に合格したいから本を読む」「他の人に褒められたいから本を読む」というのは外発的動機づけです。
内発的動機づけによる行動は、誰かに命令されたり、見返りを求めたりしておこなうものではありません。あくまで自分の欲求に従って実行するので、持続しやすく、満足感や幸福感を得やすいのがメリットです。
自分が達成したいことのためであれば、問題解決の糸口を探ったり、試行錯誤したりするのも苦になりにくいでしょう。誰かにやらされるのではなく、自分自身がしたいと思って行動するのは、自己成長にもつながりやすいのです。
内発的動機づけを形成するためのポイントは?
内発的動機づけはあくまで個人の興味や志向、意欲から形成されるものです。そのため第三者が直接的に形成することは難しいかもしれません。ただし、評価や報酬などにより「外発的動機づけ」をすることで、段階的に内発的動機づけの形成へ発展させることはできます。
マズローの法則(五段階欲求説)を活用する
マズローの法則とは、人間の欲求を「生存」「安全」「集団帰属」「承認」「自己実現」の5段階に分けたものです。
それぞれ詳しく説明すると、「空腹や渇きを満たしたい」「安心かつ安全な暮らしをしたい」という外的欲求から「仲間が欲しい」「周りから認められたい」「自分の能力によって創造的な活動がしたい」という内的欲求へと変化していきます。
この欲求を活用すると、内発的動機づけを形成しやすくなります。たとえばある社員に「企画の成功者にインセンティブを与える」という通達を出したとします。社員ははじめ「外発的動機づけ」によってやる気を出している状態です。そのままでは「やらされている」感じがして継続は難しいでしょう。
しかし、途中で周囲から応援されたり、仲間から刺激を受けたりすると、企画に対する意識が変化することがあります。周りからの承認によってモチベーションを維持できれば、仕事に必要なデータや情報を集めるうちに興味がわいて、最終的には自分の意志で情報収集をおこなうようになる可能性もあるのです。
このように内発的動機づけは、周囲の人からの応援や称賛、報酬などをきっかけに形成されるケースが多々あります。社員のモチベーションを高めたい場合は、外発的動機づけを利用してみましょう。
内発的動機づけによって社員のモチベーションを高めよう
内発的動機づけによって社員のモチベーションが維持できれば、意欲を持って業務に取り組み続けられます。内発的動機づけは社員1人ひとりが形成するものであり、企業が直接育てられるものではありません。ただし、外発的動機づけを活用すれば、内発的動機づけの形成を促進することは可能です。
企業は社員の内発的動機づけ形成を支援するために、モチベーションを維持したまま働けるような環境を整えることを心掛けましょう。
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