2020.12.04
その他
人事担当者必見! 最近話題の組織開発とはどのようなもの?
近年の企業では中途採用者の積極的活用や年功序列の廃止、ITツール活用などによって働き方が多様化しています。そんな中で、組織力を作りあげるためのアプローチが「組織開発」です。
ここでは組織開発とはどのようなものなのか、人材開発との違いを交えながらご説明します。
組織開発とはどのようなもの? 人材開発との違いは?
組織開発は、企業や団体で働く当事者が組織内の人と人との関係に着目し、改善・変化を目指すための取り組みです。よく似た言葉に「人材開発」がありますが、組織開発と人材開発ではアプローチの対象が異なります。
例えば「若手社員の成績が伸びない」と考えたとき、人材開発では若手社員や上司に対し育成施策をおこない、パフォーマンス改善を目指します。この場合は「個人」へのアプローチです。
それに対し組織開発では、本人・上司・職場のメンバーそれぞれの「関係性・相互作用」を重視します。本人と上司間、本人と職場メンバー間の関係性を改善・強化するためのアプローチをおこなうのです。
組織開発のメリットとは?
組織開発には「関係性が原因で活躍できない優秀な人材を活かせるようになる」「組織への帰属意識や愛着を高める」というメリットがあります。
個人単位でみれば優秀なスキルを持っている人材でも、上司やチームメンバーとの関係性に問題があると活躍が難しくなるケースがあります。そこへ組織開発が介入し、チームとしての関係性を構築したうえで活躍できる仕組みを作れば、結果的にチーム全体の力を底上げすることが可能です。さらには、チームとしての一体感やモチベーションアップにもつながるでしょう。
関係性の課題を解決することは、組織力・帰属意識・愛着の形成に重要な意味を持っています。また、関係性の改善・強化を図る過程では、問題のあるシステムやプロセスの改善に踏み込むことも少なくありません。その結果として、組織機能の健全化や変化が叶うのです。
組織開発の基本ステップ
組織開発では以下の6つのステップに分けて進めていくのがセオリーです。順にみていきましょう。
①目的決定
組織開発のスタートは、具体的な目標を設定することです。目標を定めたら次のステップ ②「現状の把握」へと進みます。
②現状の把握
組織の課題をはっきりさせるために、課題となる事象・問題の当事者へアンケート、聞き取りなどをおこないます。情報を整理し、問題を可視化することで課題決定の材料が揃います。
③課題設定
課題設定のステップでは、人やチームにおける関係性に着目しながら、組織の目的達成に向けて具体的な課題を決めていきます。
④試験的にアプローチする
関係性を変えるためのアプローチについて考え、試験的なプランを企画します。
初めのうちは特定の部門に限定するなど、小規模なプランからスタートするとよいでしょう。最終的には長期的プランを視野に入れているとしても、まずは小規模・短期間で終わらせることでフィードバックがしやすくなります。
⑤検証分析・フィードバック
④のパイロットケースで得られた成果を検証・分析し、フィードバックをおこないます。
⑥成功事例を基に全社へ展開
先のパイロットケースでの成功点や反省点・改善点を踏まえたうえで、施策を全社に広げていきます。
この段階では、議論やワークショップなどでファシリテーター用のマニュアルを用意したり、成果を共有しやすい仕組みを作ったりするなどの工夫が必要になります。
組織開発は長期的な視点で実施することが重要
組織開発では人と人の関係性にアプローチを続けていくことが大切です。また併せて人材開発をおこなうことも求められますので、短期間で効果が表れるものではありません。
組織開発に携わる際は「長期的な視点で、組織の意識や仕組みを改革していくこと」が重要だと心得ておきましょう。
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