DEIとは？　推進が必要な理由や気を付けるべきポイントを紹介！

近年、社会で注目を浴びつつある「DEI（ダイバーシティエクイティインクルージョン）」。
今後、DEIの推進を行う企業は増え、社会向けて自社のDEIの取り組みについて発信する動きが、活発化していくでしょう。
 
この記事では、DEIとは何か、そして推進が必要な理由と注意すべきポイントについて解説致します。

DEIとは？

DEIとは、「ダイバーシティ（多様性）」の「D」、「エクイティ（公平性）」の「E」、「インクルージョン（包括性）」の「I」からなる言葉で、すべての人が尊重され、公平に扱われ、社会に包括されることを目指す取り組みです。
 
企業においては、従業員それぞれの個性を尊重し、発揮できる環境を整えることで、より高い価値創出につながると考えられています。
 
「ダイバーシティ（多様性）」は、人種や性別、年齢、障害など表層的なもののほか、役職や働き方、職務経験などの深層的なものも含めて、差別化せずにお互いを認め合う動きです。
 
「エクイティ（公平性）」は、受け入れた多様性に不均衡が生じないよう、一人ひとりの状況に合わせて情報や機会を提供し、是正に向けた支援を行うことで公平性を保証するための取り組みです。
 
「インクルージョン（包括性）」は、企業で従業員が、無意識にまたは暗黙に偏見を抱くことのないよう、仲間を認め、個を尊重して評価される環境を作ることです。インクルージョンの形成により離職率の低下にも繋がります。

DEIの推進が必要な理由

DEIの推進が必要だと考えられる具体的背景には、次の3つが挙げられます。

1.雇用意識の多様化

終身雇用体制の崩壊が進む中で、社会において価値観が多様化し、雇用意識にも多様化が見られています。
出世よりもプライベートの時間を確保するワークバランスの重視や、やりがいや自己の能力や活かせる就労を重視する人が増えるなか、優秀な人材を確保するには、多様化した価値観への対応が必要になってきています。

2.労働力人口の減少

労働力人口の減少が進むなかで、労働力確保のために女性やシニアなどを中心に、多様な働き方が可能な環境整備が課題となっています。DEIの推進によって、多くの人が働きやすい企業だと認められることで、人材の確保に繋がるでしょう。

3.グローバル化

近年の企業間取引のグローバル化によって、顧客ニーズが多様化し、日本の慣習にとらわれない商品開発やサービス提供が求められるようになったことを受け、外国籍を含めたすべての就業者が安心して就業できる職場環境の整備も求められています。

DEIによる企業メリット

DEIを推進することで、企業にとってはおもに次の2つのメリットがあります。

1.新しいアイデアの創出

経歴や属性、性格が似た者ばかりが集まる組織よりも、DEI推進によって企業の多様性が進むことで、さまざまな意見やアイデアが集まり、革新的で新しい発想が生まれやすくなります。

2.企業評価があがる

企業がDEIを推進し、それを社会にアピールすることで、古い体質に捕らわれずに時代に対応した企業として、企業評価の向上も期待できます。

DEI推進の注意ポイント

 

 
企業においてDEIを推進する際は、DEIの取り組みを効果的に進めるためには、ビジョンを明確にしたうえで従業員に情報発信する必要があります。DEIによって生まれるメリットや企業が目指す体制について、わかりやすく説明し、DEI推進によって生まれる従業員の不安を解消するようにしましょう。

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