2022.04.23
その他
シニア社員のモチベーション低下の原因は? 意欲向上のポイント
企業においては「高年齢者雇用安定法」の改正を受け、70歳まで労働の機会を確保することが努力義務となっています。そのため今後はますますシニア社員に活躍してもらうための対策が必要となるでしょう。
しかしその一方で、シニア社員雇用の“課題”が多いのも事実です。そのひとつには、シニア社員自身のモチベーション低下が挙げられます。
ここではシニア社員のモチベーションが低下する原因を紐解きつつ、モチベーションを上げるための対策をご紹介します。
シニア社員のモチベーションが下がる原因とは
シニア社員は定年をきっかけにモチベーションが低下するケースが多いとされています。そこには、以下のような原因が考えられます。
・周囲からの相談や会議への参加が減り、疎外感を覚えている
・周囲の社員とのジェネレーションギャップがある
・定年後、役職定年後に自分の強みが活かせるポストに就けなかった
・昇進や昇給が望めない
・「自身のやり方や経験が組織の邪魔をしてしまうかもしれない」という懸念がある
勘違いされがちですが、シニア社員の多くは「定年後も意欲的に働きたい」という気持ちを持っているのです。しかし、周囲の社員とのコミュニケーション不足や業務内容の変化、労働環境の向上が望めない……といったさまざまな要因により、モチベーションが次第に低下していくケースが多いといえます。
定年前と定年後の“働き方のギャップ”により疎外感を覚え、次第に自信がなくなり、モチベーションが低下する。こうした負のループに陥ると、他の社員からの評価も低下してしまい、ますます悪循環となってしまうでしょう。
シニア社員のモチベーションを向上させるには?
シニア社員のモチベーションを向上させるにはどうすればよいのでしょうか。
成果に対する称賛や、企業においての役割を伝える
仕事の第一線から退いたシニア社員は、自身の存在意義を過小評価しやすい傾向にあります。そのため面談等でシニア社員の成果に対する称賛を行ったり、周囲から期待されている旨を伝えたりすることが大切です。シニア社員自身が「必要とされている」と感じられれば、自己肯定感がアップしモチベーションを維持しやすくなります。
そのほかには、「組織内でどのような役割を果たしてほしいか」を言語化して伝えることも大切です。会社から期待されていることが伝われば、モチベーションが向上しやすくなります。
シニア社員の希望や適性に応じた仕事を任せる
シニア社員は長年の経験・キャリアで培ったスキル、知識を有しています。しかし、定年を機にこれまでのキャリアが活かせないポジションへ配属されてしまうと、本来のポテンシャルを活かせないまま自信を失ってしまうことも。このようなミスマッチを防ぐには、シニア社員本人の希望を考慮した業務に就いてもらうことが大切です。
シニア社員の処遇・勤務制度の改善
シニア社員がモチベーションを下げてしまう原因には「賃金体系への不満」や「勤務形態が自身の健康状態に合わない」などが考えられるケースもあります。意欲低下を防ぐには、成果を定期的に評価しつつ給与やボーナスへ反映すること、フレックスタイムや裁量労働制などで「無理せず働ける労働環境」を整えることが重要です。
シニア社員のモチベーションアップで生産性向上を目指そう
一般論として、シニア社員のマネジメントは難しいとされています。そこには「意欲が低く想定していたパフォーマンスを発揮しない」「新しい方針に対し否定的」といった理由がありますが、それが必ずしもシニア社員自身の問題かといえば、そうではありません。
少子高齢化による人材不足が叫ばれる中、長年のキャリア・スキルを有するシニア社員は貴重な人材であり、大きな“強み”とも考えられます。シニア社員に活き活きと働いてもらうことで、企業全体の一体感が増し、活性化も期待できるのではないでしょうか。
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