2022.06.03
その他
人事評価制度を導入するメリット・デメリットとは?
従業員のパフォーマンスを査定し、報酬・等級へ反映させる人事評価制度。近年では人材のマネジメントや育成、処遇の適正化などのために導入されることが多くなりました。
ここでは人事評価制度を導入するメリットやデメリット、導入時の注意点を解説します。
人事評価制度とは? メリットとデメリット
人事評価制度は、従業員の能力、貢献度、働きぶりなどを評価し、処遇へと反映させる制度です。
【人事評価制度の仕組み】
- 評価:行動指標に基づき、対象期間の業績、行動などを公平に評価する
- 等級への反映:等級ごとの指標をベースに、業績、スキル、役割から等級を決定
- 報酬への反映:①と②の結果をもとに、適正な賃金を支給する
人事評価制度ではあらかじめ行動指標を細かく決めておくことで、公平かつ明確な評価が下せるようになります。またそれに加え「等級」でも指標を定め、昇進などを決定します。
人事評価制度を導入するメリット
人事評価制度を導入するメリットは、以下のとおりです。
- 企業全体の生産性、業績アップに効果がある
- 公平な配置転換や処遇決定ができる
- 評価制度が人材育成の基準・指標となる
人事評価制度を導入すると、従業員全員に「企業の求める人物像」「具体的な経営目標」などが浸透しやすくなります。これにより仕事の効率化や業績アップ、スキル向上といった意識が醸成されやすくなるのです。結果として、企業全体の生産性アップも期待できるでしょう。
また、人事評価制度で客観的な指標が設けられれば、等級や給与の決定に公平性が生まれます。評価する側としても、指標があることで結果をフィードバックしやすくなるでしょう。同時にマネジメントがしやすくなるため、人材育成にも効果が期待できます。
人事評価制度を導入するデメリット
人事評価制度を導入するデメリットは以下の3つです。
- 手間がかかるうえ、評価側のスキルが必要
- 説明不足の場合従業員のモチベーション低下を招く
- 人材開発が均一化してしまう
人事評価制度は設計、導入、運用、振り返りと改善……という風に、導入する前も後も手間がかかります。さらに、評価者に評価スキルが無い場合、従業員が納得できない低い評価を付けてしまう可能性もあるでしょう。
評価者には、適切な目標設定やマネジメント能力、公平な評価を付けるスキルが必須です。評価に対し明確な説明ができない場合、従業員が不満を覚える原因にもなります。
そのほかのデメリットとしては、人事評価制度を重視するあまり画一的な人材しか育たなくなる、といった面もあります。これを回避するには、従業員の持つスキルや資質などに注目した人材開発(タレントマネジメントなど)を取り入れることが大切です。
人事評価制度を導入する際のポイントは?
人事評価制度を導入する際は、以下の4つを意識しましょう。
- 評価項目・指標が「明確」であること
- 評価基準に「具体性」があること
- 評価が他の社員との比較でなく、「絶対評価」であること
- 結果のみではなく、「プロセス」を重視していること
評価項目が曖昧なままだと、従業員が「何を目標にし、どんな行動をすればいいのか」が分からなくなってしまいます。また評価基準に具体性がないと、自身への評価への不信感、モチベーションの低下にもつながるでしょう。
そのほかのポイントとしては、従業員ひとりひとりに対し「絶対評価」をつけることです。1人ひとりに注目し評価を下すことで、納得感の高い評価となります。結果のみならず途中のプロセスに注目し、評価をすることも大切です。
公平で納得感のある人事評価制度を導入しよう!
人事評価制度を導入する際は、公平かつ納得感のある評価基準を設けることが大切です。また評価基準に対し「透明性」があることも重要なポイントだといえます。
人事評価制度にはさまざまな種類があります。導入時には、自社にマッチした制度を検討するようにしましょう。
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