2023.03.24
その他
リスキリングとは? 注目される理由やメリット、実施のステップを紹介
AIという言葉が頻繁に聞かれるようになった昨今、時代の流れに取り残されて衰退していく企業も少なくありません。そんななかで、海外で広く取り入れられつつある「リスキング」という言葉を耳にされたことはありますでしょうか。
日本においても、その必要性から、経済産業省により企業への導入を提唱されています。
そこで今回は、リスキングとは何か、リスキングを実施するメリット、導入するステップをご紹介していきたいと思います。
リスキリングとは?
リスキングとは、「新しい職業につく際、または、現在の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するためのスキルを獲得すること」で、いわゆる必要に応じた「学び直し」を意味します。
近年の、AIやRPAなどの進化によるデジタル化の影響で、わたしたちの働き方はどんどん変化していきます。これまで人間が担ってきた多くの仕事が失われるとも言われていますが、いっぽうで、デジタル化に対応できるスキルを持つ人材が不足しているといった問題が起きています。そのため、DX人材の育成のためのリスキリングが求められています。
2022年10月、岸田首相は「新しい資本主義」の実現のためにはリスキリングが「第一の柱」と示し、政府によるリスキリング関連の支援策の予算を増額しています。また、リスキリングから転職までを支援する制度の新設も視野に入れるなど、今後、日本でのリスキリングは活性化していくでしょう。
リスキリングのメリット
1業務の効率化による人材不足の解消
リスキリングで習得したスキルは、実際の業務に活かすことで、業務の効率化や生産性の向上に繋がります。例えば、ルーティンワークを自動化することで、これまで業務に必要となった時間や人手が不要となり、他の業務に費やす時間が増え、人材採用や育成のコストが抑えられます。
2.新たなアイデアによる企業の活性化が期待できる
業務の効率化により時間の管理がしやすくなると、残業や休日出勤が減り、従業員の心に余裕が生まれます。また、リスキングにより業務に対する考え方が変わることで、新しいアイデアが生まれやすくなり、企業の活性化につながります。
3.会社全体に浸透させやすい
既存の社員をリスキングにより育成することは、DX人材を新たに採用するのにくらべて、会社全体としてデジタル化に対応する姿勢を見出しやすいのもメリットです。特に、もともと社内の業務フローに詳しい既存社員を対象にリスキングを行うことで、会社に合った方法で無理なくデジタル化を進めていくことができるでしょう。
リスキリング実施のステップ
1.自社に必要なスキルとリスキング対象社員の選定
自社がかかえている課題に対し、それに携わっている従業員のスキルを洗い出します。課題解決に繋がりやすい分野から、リスキングによって習得するスキルを選定するとともに、リスキングを実施する対象社員や組織を選定しましょう。
2.リスキングの実施方法の決定
自社に必要なスキルを獲得するためのカリキュラムを作成していきます。
リスキングは自社で行う方法のほか、外部機関による実施もあります。リスキング実施に向けた教育カリキュラムの作成は、習得したいスキルのノウハウが必要となるので、自社での作成よりも外部のコンテンツを活用する方が、効率的な場合もあります。最近では、無料でDXスキルを学習できるサービスも増えています。
3.現場の業務に反映させる
リスキリングによって身に付けたスキルを、実際の現場業務に反映させていきます。場合によっては、スキルが充分に発揮できるよう、人事異動を取り入れるようにします。
4.リスキングの継続化と人事制度への反映
一度だけの実施では十分なスキル習得は難しいものです。継続的なリスキング、そしてリスキングへのモチベーションを維持するために、評価などの人事制度へ反映させるようにしましょう。
リスキングのカリキュラムは、社内開発にしてもアウトソーシングの活用にしても、費用がかかります。しかし、だからといって単発で終わらせてしまうと、十分な効果が得られません。
あらかじめ、リスキリングに活用できるコストを確保して効果的なリスキリングを実施するようにしましょう。
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