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HR COLUMN

人事向けコラム

2022.05.20

採用

ユースエール認定制度とは? 企業が認定されるメリット


近年では若者の採用・雇用状況を見直すための法整備が進んでいます。その過程で生まれた制度が「ユースエール認定制度」です。
 
ここではユースエール認定制度が設けられた背景や認定基準、企業が認定されるメリットをご紹介します。

ユースエール認定制度とは?

ユースエール認定制度とは、若者の採用や育成に積極的で、かつ優良な雇用管理を行っている中小企業を認める制度です。
 
厚生労働大臣の認定を受けた企業は、採用活動・資金調達などにおいてさまざまな支援、優遇を受けられます。

ユースエール認定制度の背景にある法律

ユースエール認定制度が設立された背景には、「若者雇用促進法(青少年の雇用の促進等に関する法律)」の施行が関係しています。
 
若者雇用促進法は青少年の雇用促進を図り、彼らが能力を発揮できる環境を整備することを目的に作られた法律です。
 
同法では「若年者の募集・採用状況」「職業能力開発、向上に関する状況」「企業における雇用管理状況」といった情報提供義務や、ブラック企業の新卒求人をハローワークで一定期間受け付けない仕組みなどが取り決められています。
 
これらに加え「ユースエール認定制度」を設立することで、間接的に企業へ若年者の雇用状況の改善を促しています。

ユースエール認定制度の認定基準とは?

ユースエール認定企業になるには、「常時雇用している従業員が300名以下」の中小企業であることが前提となります。
 
そのうえで、定められた12個の条件を全て満たせば「ユースエール認定企業」となることができます。
 
【条件の一例】

  • 若者の採用、人材育成へ積極的に取り組んでいる企業であること
  • 人材育成方針や教育訓練計画を策定している
  • 直近3年度の新卒者(正社員)離職率が20%以下である
  • 過去3年以内に新卒者の内定取り消しを実施していない
  • 過去1年以内に事業主都合での解雇、退職勧奨を行っていない
  • 青少年の雇用情報(採用者数、離職者数、研修内容、社内検定等の有無)を公表している
  • 暴力団関係事業主でないこと
  • 風俗営業等関係事業主でないこと
  • 重大な労働関係法令違反を行っていない

※より詳細な条件は、厚生労働省の「ユースエール認定制度」ページにて確認できます。
参照:ユースエール認定制度
 
また自社がユースエール認定制度の認定企業となれるかは、以下のサイトでもチェックできます。
参照:ユースエール認定到達度診断とは|若者雇用促進総合サイト

企業がユースエール認定制度で認められるメリット

企業がユースエール認定制度で認められるメリットには、以下のようなものがあります。

採用活動で人材確保しやすくなる

ユースエール認定企業となった場合、ハローワークが運営する若者向けの拠点で自社のPRができるようになります。また、認定企業のみが参加できる就職面接会へ案内してもらえるようになり、求職者との接触機会を増やせます。

自社のイメージアップ

ユースエール認定制度で認められた企業は、認定マークを商品・広告などへ掲載する権利が与えられます。認定マークはいわば「優良企業」の証ともいえるもので、自社のイメージアップにもつながります。

融資や公共調達で優遇される

ユースエール認定企業は、日本政策金融公庫の融資(働き方改革推進支援資金)の利用時に、基準利率よりも低金利で融資が受けられます。また公共調達での加点評価もあり、受注等で有利になる効果もあるのです。

ユースエール認定制度を利用し、さまざまな優遇を受けよう

ユースエール認定制度で認定された企業は、ハローワークや就職面接会での採用活動効果アップ、認定マークの使用によるイメージアップなどのメリットがあります。さらには、融資・公共調達での優遇措置もあるため、より経営がスムーズに行えるようになります。
 
ユースエール認定制度の認定基準を満たしている場合は、ぜひ申請してメリットを享受しましょう。

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