2021.10.29
その他
変化の時代に注目される「VUCA」とは? 企業がこれから求められるもの
現代の社会は感染症や自然災害、社会情勢の変化やAI技術の進歩などにより、先の変化が予測しにくいといわれています。
このような状況が、「VUCA(ブーカ)」と呼ばれているのをご存じでしょうか。また、VUCAの時代に企業が生き抜くには、どのような対応・人材が必要なのかも知っておきたいところです。
本記事ではVUCAとはどのようなものなのか、企業に求められるもの、これから求められる人材像などについて解説します。
VUCA(ブーカ)とは何? 意味や定義を解説
VUCAとは、4つの言葉の頭文字を組み合わせた造語です。
・Volatility(変動性)……これからの変化が予測できないほど変動が激しい状態
・Uncertainty(不確実性)……これからの環境がどう変わっていくのか確実性がない
・Complexity(複雑性)……複数の要素や要因が絡み合っており、単純解決が難しい状態
・Ambiguity(曖昧性)……確実な解決方法が見つからない状態
昨今ではビジネスや市場のほか、組織や個人といったありとあらゆるものの環境が目まぐるしく変化しています。具体的にはスマートフォン・SNSの普及などや気候変動・自然災害のほか、少子高齢化、キャッシュレス化、ベンチャーキャピタル(大手企業がベンチャーへ投資すること)などさまざまな要素が絡んでいます。
これにより現代は、将来を予測するのが難しく、既存のビジネスモデルや価値観が通じない時代として「VUCAの時代」とも呼ばれています。またそれに伴う形で、既存業界の概念を大きく覆すサービスも次々に誕生しています。
VUCAに必要な思考法のOODAループとは
OODAループとは、「Observe(観察)」「Orient(状況判断)」「Decide(意思決定)」「Act(実行)」の4つのサイクルでおこなうフレームワークです。OODAループを用いることで、変動的な状況を的確に判断をし、すばやく意思決定・実行が可能となります。
今後は個人だけではなくチーム、部署、組織全体でOODAループをおこなう姿勢がスタンダードになっていくのではないでしょうか。
VUCAの時代に企業が求められるものは?
VUCA時代に生き残れる企業になるには、変化や複雑さに対し柔軟に対応できる力が必要です。そのためには新たなことに挑戦し続ける精神や、最新の情報を得続けることが不可欠となるでしょう。
挑戦する姿勢
急激な変化の時代には、市場ニーズや個々の価値観が多様化しています。つまり、これまで成功してきた手法であっても、これからは通用しない可能性があるのです。
VUCAの時代には、企業が時代に応じて変化し続けることが重要です。そのためには、新しいことに挑戦する姿勢が必要になるでしょう。
最新の情報を取り入れること
ビジネスの環境は日々変化しており、今日最新の情報を得ても、数カ月後・1年後には古くなっている可能性が高いです。そのため、企業は常に最新の情報を集め、変化を把握する必要があります。また、情報から予測を立てたあとは、世の中の状況に応じて変化させることも大切です。
VUCAの時代に求められる人材像は?
変化・変動の激しいVUCA時代には、想定外に対し適切な判断ができるリーダーシップを持った人材が求められます。
VUCAの時代の流れは速く、決断や意思決定を素早くおこなう必要があります。そのため、迅速な判断・行動ができる人材は、想定外が多く発生するVUCA時代でも活躍できるでしょう。
また、変動の起点になる「テクノロジー」への理解や、新たな情報・知識を吸収する情報収集能力、柔軟性なども求められるようになります。さらにAIが単純労働を担うようになれば、思考、創造といった高度な仕事ができる人材がより強く求められるでしょう。
VUCAの時代には企業、個人ともにこれまでとは違った思考、価値観、能力が求められるようになります。企業は流動的なVUCA時代に対応できる力を身に着けるとともに、VUCAに対応できる人材の獲得・育成を心掛けましょう。
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