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INTERVIEW

企業インタビュー

小島化学薬品株式会社様

試薬の製造からスタートした企業。現在はその技術を活かして貴金属工業薬品や地金材料の提供、また試薬を用いて各種スクラップや廃液から貴金属を抽出・精製し資源リサイクルにも貢献するなど、幅広い分野で活躍中。


お客様と同じぐらい働く仲間を大切にしたい。創業110年の老舗企業が心がける早期退職防止の秘訣

派遣サービスを利用する上で、企業が抱える課題のひとつが早期退職。できるだけ長く働いてもらいたいという希望はあっても、合意が得られず、契約更新に至らないケースも多い。安定的な長期就業を実現している企業は、どんな工夫をしているのか。
 
その疑問を解消すべく今回話を聞いたのが、埼玉県狭山市にある小島化学薬品株式会社。金・銀・白金・パラジウムなどの貴金属のリサイクル事業を手がける同社では、現在、RDサポートから2名の派遣スタッフが就業している。契約満了後、同社で正社員として働くことを希望する派遣スタッフも多く、「長く働ける会社」と評判だ。
 
いったいどんな取り組みを行っているのか。取締役執行役員の櫻井さんに話を聞いた。
 

 
 
小島化学薬品株式会社 取締役執行役員
櫻井様
 
 

実際に働いてお互いを理解し合える時間をとれるのが、派遣サービスのメリット

小島化学薬品は、創業110年を迎える老舗企業だ。現在、従業員数は約190名。その中で、約10名の派遣スタッフが活躍している。最も特徴的なのは、その垣根のなさ。派遣スタッフも正社員と同様に様々な福利厚生や施策を受けることができる。
 
「たとえば年1回の健康診断にストレスチェック、入社時に全員実施する保健師さんとの面談や、希望に応じての産業医面談など、正社員が受けられる福利厚生はほとんどすべて派遣スタッフのみなさんにも実施しています。健康管理だけでなく、教育研修の面も同様ですね。社内で実施している研修に関しては、派遣スタッフさんも希望すれば出勤扱いで受けられます」
 
正社員と派遣スタッフではっきり線を引く企業も多い中、同社は「正社員も派遣スタッフも分け隔てなく」が基本理念。それは、同社が派遣サービスを期間限定の補強要員ではなく、より良い出会いのための入り口だと捉えているからだ。
 
「相性もありますし、相手の希望もあるのでケースバイケースですが、基本的に弊社では派遣スタッフとして働いていただく方には、将来的に正社員としてお迎えしたいなという想いがあるんです。契約期間は、お互いがお互いのことを見極めるマッチング期間。やっぱり面談だけではわからないことが多いですからね。実際に働いて、職場の雰囲気や人間関係も見て、お互いのことを理解し合う時間をとれるのが、弊社が派遣サービスを利用している一番の理由。だから、正社員と派遣スタッフで違いをつける必要もないんです」

無理をしない/させない。ハードとソフトの両面から快適な職場づくりを徹底

そもそも同社では「ワークライフバランス」という言葉が世に広まるずっと前から、労働環境の改善を経営課題のひとつとして注力し続けてきた。
 
「お客様と同じぐらい働く仲間も大切にしたい。それが、弊社の社長のポリシーです。だから、なるべく社員の声に耳を傾けますし、社員が健康・安全・快適に働ける職場づくりのためなら、設備投資も惜しみません」
 
同社では、300円で利用できるサラダバー付き社員食堂が社内に設置されている。これは、どうしても食生活がおろそかになりがちな独身男性の多い同社で、せめて昼食ぐらいは栄養のバランスがとれた手作りであたたかい食事をとってほしいという社長の願いから生まれたものだ。現在、サラダバーの回数を週3回から週5回に増やせるよう準備を進めている。もちろん派遣スタッフも利用可能だ。
 

「今年度から2年かけて既存の工場の建て替えも進めています。弊社の男女構成は7:3ぐらい。まだまだ男性の多い職場です。特に工場などの現場作業は重量物を扱う場面も多く、男性が主体。けれど、今後のことを考えると、もっと女性が活躍できる環境づくりに力を入れていかなければいけません。そこで新工場では、力仕事には向かない女性でも負担なく作業ができるよう補強設備を導入したり、自動化を進めるなど、様々な改善を行っています」
 
だが、同社の働きやすさは、こうしたハード面だけが理由ではない。働く上で欠かせないのが、ソフトの部分だ。現在、RDサポートからは2名のスタッフが就業しているが、どちらもワーキングマザー。小さい子どもが急に病気になるなど不測の事態も多く、働く子育て世代の悩みは尽きない。しかし、こうした課題に対しても、同社では柔軟に対応している。
 
「お子さんが病気になったり、困ったことがあれば、遠慮なく休んでくださいねと、みなさんにはお伝えしています。やっぱり困ったときはお互い様ですから。働いているスタッフも子育て経験者が多く、子どもを育てながら働く苦労や悩みはよくわかる。だから、みんな『いいよ、気にしないで休んで』と温かく声を掛け合っています」
 
そもそも子育て世代に限らず、何かあったときに無理をしない/させないという意識が、同社には風土として根付いている。
 

「どんなに気をつけていても、体調が悪くなることはある。そんなときはしっかり休むのがいちばんです。無理をする方が余計に身体を悪くしますし、周りに心配もかけますからね。弊社ではジョブローテーション制度を採用しており、誰かが休んでも大丈夫な体制をきちんとつくっていくことを、ひとつの目標に掲げています。男性社員の育児休暇取得にも前向きに取り組んでおり、実際にこの1年間で3名の男性正社員が育児休暇を取得しています。」

現場の声に真摯に耳を傾ける。それが、環境改善における最大のヒント

また、業務改善表彰制度(PBI提案)を設けるなど、一人ひとりの意見を経営にダイレクトに届けられる風通しの良さも特徴のひとつ。社員からの要望を受け、老朽化したトイレのリニューアルや食堂の椅子・テーブル、食器類の買い替えを行うなど、現場の声にも敏感に対応している。
 
「たとえば派遣スタッフの方からも、作業についてもっとこうした方がいいとアイデアをもらったり、こういう器具が必要ですとリクエストをもらったときは、できる限り反映できるようにしています。派遣スタッフのみなさんはいろんな経験を積んでいますからね。私たちの方が教えてもらうことも多いんです」
 
さらに、派遣スタッフが長く働ける上で欠かせないのが、悩みや不満をきちんと吐き出せる場所があるかどうかだ。
 
「その点については、RDサポートさんのケアが頼りになっています。営業の方が派遣スタッフのおふたりと距離が近くて、私たちでは気づかないようなことも聞き取ってくれている。おかげですごく助かっています」
 

マネジメント側が現場スタッフにできるだけ何でも言ってほしいと思っていても、現場サイドからすれば同じ職場で働く人に言えないこともあるのが本音。だからこそ、同社では外部のサポートをうまく活用している。
 
「私じゃなくてもいいので、保健師さんや産業医の先生を活用して、困っていることがあれば何でも言ってほしいなと思っています。それは仕事のことだけじゃなくていいんです。家庭のこととか、悩みはつきものですからね。そうした心のトラブルを抱えていると、どうしても仕事に向き合うのもつらくなる。だから大きな問題になる前に、会社で用意している制度をうまく利用して、吐き出す場所をつくっていただけたら」
 
ストレスをできる限り取り除き、身体も心も快適に働く。社員を大切に想う経営陣の心配りこそが、長く働ける職場づくりの極意だ。

Writer’s Eye

現在、同社では正社員、派遣スタッフだけでなく、パートタイムやシルバー世代の委託社員など、様々な働き方を取り入れている。多様性の時代だからこそ、どう働くか、どう働きたいかも人それぞれ。個人の意思を尊重し、それぞれのスタイルを認めた上で、全員を「一緒に働く仲間」として受け入れる。こうしたダイバーシティ精神が、長期就業を実現しているポイントだ。
 
その根底にあるのは、「ESなくしてCSなし」という理念。社員が気持ちよく働ける会社だからこそ、派遣スタッフもここで長く働き続けたいと思えるのだろう。
 
取材・文:横川良明
 

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弊社では、創業より食品・飲料業界、医薬品・バイオ業界、化粧品・香粧品業界に特化した研究開発職の派遣サービスを行って参りました。
 
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